連載 特集アドバンストコース
『臨床画像』VOL.36,7月号特集 誰にも聞けないIVRの基本:基本手技〜部位別血管カテーテルの選択と挿入法
岡田 卓也
1
1神戸大学医学部附属病院 放射線診断・IVR科,IVRセンター
pp.1328-1331
発行日 2020年11月26日
Published Date 2020/11/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000480
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
従来,標的血管までカテーテルを挿入し,塞栓などの治療を行う手技には,熟練したIVR医の名人芸的な要素が求められていた。しかし,近年はマイクロカテーテルなどのデバイスの進歩により,名人でなくとも,ある程度の技術があれば標的血管までカテーテルを挿入できるようになった。誰が施行しても一定の効果が期待できることは,IVR治療が普及するうえで非常に重要である。しかしながらデバイスの性能に頼ってばかりでは,一定以上の手技を行うことができず,よりよい治療効果を得ることもできないばかりか,いざ困難な症例に遭遇した際に,不十分な治療となってしまうことにつながる。本誌では,IVRにおける基礎であり,かつ名人芸的要素の1つであったカテーテル挿入法について,非常にわかりやすく,理論的に解説されている。ぜひ通読いただき,明日からのIVR手技に役立てていただきたい。
Copyright © 2020, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.