特集 MRIで読み解く 心臓と脈管:流れと機能
心臓手術における4D–flow MRIとCFDシミュレーションの役割
法里 優
1
,
森地 裕子
1
,
板谷 慶一
1
1京都府立医科大学 心臓血管外科・心臓血管血流解析講座
pp.49-59
発行日 2020年1月26日
Published Date 2020/1/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000107
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近年盛んに行われている4D–flow MRIやCFDシミュレーションは血流解析とよばれ血流の三次元動態を詳細に可視化する方法であり,心疾患での異常血流を詳細に可視化し,心血管系に与える力学的なストレスを計測できるため病態生理の詳細が解明され予後予測が期待できる。さらに血流解析は,循環器医学に大きな恩恵をもたらすのみならず,CG技術と組み合わせた仮想手術を行い,術後血行動態の予測ができるため,心臓手術においても重要な役割を担っている。血流解析にかかわる技術の現状と臨床応用への実情を議論する。
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