学会を聞く
第62回日本リハビリテーション医学会
池口 良輔
1
R. Ikeguchi
1
1京都大学リハビリテーション科
1Dept. of Rehabilitation Medicine, Kyoto University, Kyoto
pp.1263-1265
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_1263
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1.は じ め に
第62回日本リハビリテーション医学会が2025年6月12日(木)~14日(土)の3日間にわたり,京都府立医科大学リハビリテーション医学教授の三上靖夫会長のもと,京都市にある国立京都国際会館で盛大に開催された(図1).医師のみならずリハビリテーション診療に携わる関連職種(看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士)を含めて,多くの参加者が京都の地に足を運んだ.本年のテーマは「精力善用 自他共栄」であり,講道館柔道の創始者であり教育者であった嘉納治五郎先生の言葉で,「精進してきた力を善に用いることを目的とし,自らの働きを他者の利とし,共に栄えていく」いう医療従事者としての心構えを表す言葉でもあり,「本学会が,個々の研究成果が参加者の知識や技術の充実をもたらして診療の場や社会へ還元され,本学会の発展に貢献できれば」という三上会長の願いから引用された(図2).
今回,本学会に参加した筆者の体験をもとにレポートし,少しでもこのすばらしい学会の雰囲気が伝わればと思う.

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