特集 整形外科医療安全のすべて
編集にあたって
大川 淳
1
1横浜市立みなと赤十字病院院長
pp.501-501
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_501
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医療界において患者安全の重要性が指摘されてからだいぶ時間が経過しました.わが国の医療安全活動の嚆矢となった重大事故は,1999年の患者取り違え手術や消毒薬の静脈注射による整形外科患者の死亡です.その後,2014年に発覚した大学病院における腹部外科手術に関連した死亡事例が頻発したことを受けて,すべての医療機関に対してさらに強化された医療安全体制が求められるようになりました.同時にすすめられた医学界の自律的な取り組みや専門医制度における医療安全研修の必須化により,医師個人の安全意識も向上してきました.
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