特集 脊柱靱帯骨化症研究の進歩
編集にあたって
大川 淳
1
1東京医科歯科大学整形外科教授
pp.501-501
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_501
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臨床雑誌『整形外科』では,1993年に第44巻増刊号,2004年に『別冊整形外科』No. 45として脊柱靱帯骨化症を特集しています.1993年増刊号の目次をみると,脊柱靱帯骨化症の成因からはじまって,病理・生化学,前駆状態,MRI,実験動物モデル,臨床経過と骨化層の進展,脊髄障害,保存的治療,手術的治療などが並んでいます.当時は現在よりも基礎研究が盛んに行われており,臨床論文がむしろ少ない印象があります.
靱帯骨化症の研究は,厚生労働省の難病研究班として1975年から開始され,すでに40年以上が経過しています.私は現在,第8代の班長として参加しており,本増刊号では研究班での成果を中心にして特集を組みました.
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