学会を聞く
第29回日本腰痛学会
遠藤 寛興
1
H. Endo
1
1岩手医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Iwate Medical University, Iwate
pp.288-291
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_288
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1.は じ め に
慶應義塾大学の松本守雄教授が会長を務められた第29回日本腰痛学会が2021年10月22日(金)~23日(土)に虎ノ門ヒルズフォーラムで開催された.本学会のテーマは「腰痛診療―新時代への先導」であった(図1).難治性腰痛は現在でもその病態が十分に解明されているとは言い難い一方で,科学の進歩や診断技術の向上により人工知能の診療への応用,モバイル端末から取得したpersonal health recordの活用,クラウドを用いたビッグデータの集積と活用などさまざまな新技術が医療現場に導入されつつあり,今後腰痛診療にも応用されることが期待される.残念ながら新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が直前まで猛威をふるっていた影響で,現地とオンラインのハイブリッド形式での開催となったが,次回の本学会を当大学が主催することもあり,講座スタッフは現地参加した.
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