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下総の国の「地球医療」
玉井 和哉
1
1獨協医科大学名誉教授
pp.1436-1436
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1436
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- 文献概要
1988年4月,アフガン難民の9歳男児サラム・ジャン君は,茨城県結城市の城西病院で手術を受けた.2年前に砲撃で崩壊した壁の下敷きになり受傷した骨折後の内反肘に対する骨切り術である.執刀医は津山直一先生[東京大学名誉教授/国立身体障害者リハビリテーションセンター総長(当時)]であった.幼いジャン君の入院中は難民キャンプから呼び寄せた父親が付き添った.術後の機能訓練により上肢機能は回復し,父子は6ヵ月後に帰国した.
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