連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
加藤 壮紀
1
1東京慈恵会医科大学整形外科講師
pp.1209-1210
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1209
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
Question
症 例.37歳,女.
主 訴:右肩関節痛.
家族歴:特記すべきことはない.
既往歴:喘息,甲状腺腫,乳腺症.
現病歴:5年前から軽度の右肩痛を自覚したが放置していた.しかし3年前から徐々に疼痛が増強したため当科を受診した.
身体所見:右肩は軽度の腫脹と運動時痛があり,自動前方挙上は130°,外旋は40°,内旋は殿部レベルであった.
血液検査所見:CRP 1.24mg/dl,ESR 29mm/時,リウマトイド因子(RF)陰性,抗CCP抗体陰性,MMP-3 347ng/mlであった.
X線所見:初診時の右肩関節正面像,スカプラY像を示す(図1).
© Nankodo Co., Ltd., 2020