喫茶ロビー
空手道と私
島田 洋一
1
1秋田大学大学院整形外科
pp.1292-1292
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei68_1292
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- 文献概要
札幌医科大学に入学し,強くなりたい一心で部活動以外に道場通いをしました.勉学は程々にし,空手道に日々を費やしたのです(図1).2年時には北海道学生新人戦で勝ち,団体戦では北海道大会3連覇(もちろん医学部ではなく,全学です),個人戦でも北海道学生選手権を勝ち抜き,あこがれの日本武道館で行われた全日本学生選手権に出場するまでになりました.ついに北海道空手道選手権成人の部で優勝し,空手道がはじめて正式種目となった滋賀国体に代表選手として出場しました.国体では,当時の世界チャンピオンと対戦し,判定まで持ち込んだことは,私の大きな勲章です.
空手道で身に付けたことは数多くありますが,最も大きいのは組織作りを学んだことです.「数は力なり」は正論であり,新入生リクルートに邁進し,100名の入学者のうち10名入部という盤石の体制を築き,その後の発展に繋がることになります.教室を率いる立場になった現在,全く同じ歩みをしています.おかげで,やる気に溢れたバリバリのスポーツ選手を大勢抱える医局になりました.
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