連載 Focus On
Sjögren’s syndromeからSjögren’s diseaseへ
鈴木 康倫
1
1福井赤十字病院 リウマチ・膠原病内科科長/腎臓内科
キーワード:
Henrik Sjögren
,
国際シェーグレン症候群(病)シンポジウム
,
日本シェーグレン症候群学会
Keyword:
Henrik Sjögren
,
国際シェーグレン症候群(病)シンポジウム
,
日本シェーグレン症候群学会
pp.339-343
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_339
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2025年現在,シェーグレン症候群という病名がシェーグレン病へ変更される途上にある.米国の患者団体であるシェーグレン財団の提案を受けて始まった動きで,「症候群」は単に症状の集合と扱われ軽視されている印象がある一方,「病」は確立した疾患と捉えられることなどが理由である.多くの臨床医および患者による2回の投票と,国際シェーグレンシンポジウムでの患者を含めた話し合いを経て2024年までに議論は完結し2025年6月10日に発表された.あわせて他の自己免疫疾患を合併したシェーグレンを従来「二次性(secondary)」とよんできたが,これに関しても “associated” という用語へ変更する方向で議論が進んでいる.筆者はinternational task forceとして投票に参加し,議論の一部を見守ってきた立場であり,背景と過程について概説する.

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