連載 Focus On
内科医が知っておきたい男性更年期障害(LOH症候群)
辻村 晃
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科
キーワード:
男性更年期障害(LOH症候群)
,
AMSスコア
,
テストステロン補充療法
Keyword:
男性更年期障害(LOH症候群)
,
AMSスコア
,
テストステロン補充療法
pp.1328-1332
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_1328
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男性更年期障害(LOH症候群)は,加齢に伴うテストステロン低下を主因とし,身体的・性機能的・精神心理的な多様な症状を呈する疾患である.本症候群は中高年男性の健康維持において重要な課題であり,内科医にはその早期発見と適切な初期対応が求められる.診断には症状評価(AMSスケール)と生化学的検査が不可欠であり,近年は総テストステロン値が診断基準として重視されている.治療の中心はテストステロン補充療法(TRT)であり,生活習慣改善や精神科・泌尿器科との連携も重要である.LOH症候群の認知向上と新規製剤の開発,予防医学的視点での介入が今後の課題とされる.

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