特集 エキスパートがお答えします! 日常臨床のあるあるの疑問
第7章:膠原病
Behçet病の重症度や予後の把握の仕方がわかりません.体調がよさそうにみえても,Behçet病患者で気をつけたほうがよい徴候はありますか?
大可 直哉
1
,
吉田 雄介
1
1広島大学病院 リウマチ・膠原病科
pp.556-559
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_556
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お答えします Behçet病の重症度と予後は主症状の一つであるぶどう膜炎と,腸管型・血管型・神経型といった特殊型の合併の有無によって決まります.これらを疑わせる症状は,網膜ぶどう膜炎による飛蚊症・視力低下・視野障害,腸管型による右下腹部痛・血便,血管型による罹患血管周囲の疼痛,神経型による頭痛・精神症状があげられます.また,これらの合併症を発症するリスクとしてヒト白血球抗原(HLA)-B51が重要です.
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