特集 緊急対応を要する循環器疾患
Overview
内科医が習得しておくべき心肺蘇生術
原田 佳奈
1,2
,
牧野 淳
2
1東京ベイ浦安市川医療センター 集中治療科
2東京都立墨東病院 集中治療科
キーワード:
心肺蘇生
,
救命の連鎖
,
質の高いCPR
Keyword:
心肺蘇生
,
救命の連鎖
,
質の高いCPR
pp.333-339
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_333
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Summary
▪心肺蘇生における成功のカギは,医師個人の技術ではなく,「救命の連鎖」をいかに速やかにつなげていくかということである.
▪意識がない患者を診察する場合,まず脈と呼吸の確認をして,心肺停止の際は速やかに胸骨圧迫を開始する.同時に人を集め役割分担を決める.
▪心肺蘇生のなかで最も重要なのは「質の高い心肺蘇生法(CPR)」であり,有効な胸骨圧迫を継続し,中断時間を短くすることで達成される.
▪CPR中は2分ごとに脈を確認し,薬剤投与や除細動の適応を判断する.治療と同時に原因検索も行い,自己心拍が確認されたらバイタル測定のほか,緊急カテーテル検査やICU入室の必要性を判断する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022