特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第12章 総合診療・在宅医療・緩和医療
心不全の在宅管理
田中 宏和
1
1ゆみのハートクリニック
キーワード:
心不全
,
在宅医療
,
多職種チーム
,
情報共有
Keyword:
心不全
,
在宅医療
,
多職種チーム
,
情報共有
pp.653-656
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_653
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Summary
・心不全患者の多くは,生活の場で増悪して入退院を繰り返すため,生活の基盤である在宅での心不全管理が大切である.
・心不全の在宅医療の役割は,① 長期入院から早い段階での在宅管理,② 再入院の予防,③ 急性増悪時の対応,そして ④ 終末期管理までを含めた管理を行うことである.
・心不全の在宅医療では,多施設・多職種がチームで協働しながら,「LIFEの視点」で患者・家族の意思決定を支援し,的確な患者情報の共有と,介護者の介護負担をみることが求められる.
・慢性疾患である心不全は予後予測が難しいため,将来起こり得る状態変化に備えて,あらかじめ患者や家族と受けたい医療やケアについて話し合っておくことが大切である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020