特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第10章 代謝・栄養
一般内科医のためのGLP-1受容体作動薬の活用法
倉﨑 康太郎
1
,
浜野 久美子
1
1関東労災病院糖尿病・内分泌内科
キーワード:
GLP-1受容体作動薬
,
2型糖尿病
Keyword:
GLP-1受容体作動薬
,
2型糖尿病
pp.610-612
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_610
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
・GLP-1受容体作動薬は,グルコース依存性にインスリン分泌を促進することにより,あるいはグルカゴン分泌を抑制することにより血糖値を低下させる薬剤である.
・血糖低下効果のみならず,膵β細胞・中枢神経・肝臓・筋肉・消化管などさまざまな臓器に作用し,2型糖尿病患者にとって有用な効果が報告されている.
・現在本邦では5種類のGLP-1受容体作動薬が上市されているが,各々特徴があり効果も異なるため,特徴を理解したうえで使用することが必要である.
・2型糖尿病治療において,大血管障害の発症リスクを軽減することは命題となっているが,GLP-1受容体作動薬はSGLT2阻害薬とともにその効果が大いに期待される.
・内服薬・インスリン製剤との併用は,正しく選択すれば非常に有効である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020