特集 内分泌Up To Date
甲状腺
甲状腺腫瘍
堀内 喜代美
1
1東京女子医科大学乳腺・内分泌外科
キーワード:
甲状腺腫瘍
,
甲状腺乳頭がん
Keyword:
甲状腺腫瘍
,
甲状腺乳頭がん
pp.2459-2461
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_2459
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Summary
▪甲状腺腫瘍の診断のアプローチは,① 触診・問診,② 頸部超音波検査,③ 穿刺吸引細胞診,である.
▪触診や問診では急速増大をきたす悪性リンパ腫,未分化がん,とくに問診では遺伝性髄様がんの有用な情報を得ることができる.
▪悪性リンパ腫や未分化がんを疑った場合には,早急に専門医による確定診断が必要である.
▪髄様がんはCEAやカルシトニンが腫瘍マーカーとして有用であるが,他のがんに特異的なマーカーは存在しない.
▪サイログロブリンが高値である場合は,濾胞がんを見据えて手術の適応となりうる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019