特集 在宅医療を始める! 実践する! 連携する!
Overview
地域医師会と在宅医療
北西 史直
1,2
Fuminao KITANISHI
1,2
1トータルファミリーケア北西医院
2富士地域ケア総合診療センター
キーワード:
在宅医療・介護推進事業
,
医師会
,
かかりつけ医
,
グループ診療
,
夜間・休日対応
Keyword:
在宅医療・介護推進事業
,
医師会
,
かかりつけ医
,
グループ診療
,
夜間・休日対応
pp.899-904
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_899
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪医師会は日本,都道府県,郡市区医師会の三層構造になっており,それぞれ在宅医療の推進に向けた事業を行っている.
▪介護保険の在宅医療・介護連携推進事業など地域(郡市区)医師会に対する地域包括ケアシステム構築への期待が大きい.
▪日本医師会は在宅医療を行う「かかりつけ医」の質を高めるための研修や認定,都道府県医師会は,地域(郡市区)医師会の在宅医療推進活動を補完するような事業を行っている.
▪在宅医療の体制には,① 退院支援,② 日常の療養支援,③ 急変時の対応,④ 看取り,があり,24時間365日体制(夜間・休日対応)を築く必要がある.そのために連携型の機能強化型在宅支援診療所,継続診療加算など政策誘導がされてきた.
▪診療所間のグループ診療は患者情報の共有のみならず,医師の価値観の共有や公平性の配慮が必要となる.
▪かかりつけ医の在宅医療を推進するためにためにも地域(郡市区)医師会の調整役,黒子としての役割が期待されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018