特集 内科医と睡眠障害―睡眠障害の診断と治療をプライマリ・ケアに
不眠の原因と治療
消化器疾患における睡眠障害
矢島 知治
1
Tomoharu YAJIMA
1
1杏林大学医学教育学
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
逆流性食道炎
,
過敏性腸症候群
,
肝性脳症
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
逆流性食道炎
,
過敏性腸症候群
,
肝性脳症
pp.1091-1093
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1091
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Summary
▪症状の日内変動が睡眠にどのような影響を及ぼすかは疾患によって異なる.
▪潰瘍性大腸炎と逆流性食道炎では症状によって夜間や早朝に覚醒することになるが,過敏性腸症候群では逆に症状が睡眠の妨げにならない.こうした点に着目すると診断の精度が上がるとともに,その後のマネージメントの質も向上する.
▪肝不全症例においては睡眠のリズムをモニタリングすることで肝性脳症を初期段階で察知できるようになる.
© Nankodo Co., Ltd., 2017