特集 ヘルスリテラシーの視点から考える意思決定支援
総論
がん医療におけるヘルスリテラシーと情報支援
近藤 まゆみ
1
Mayumi KONDO
1
1北里大学病院看護部/がん看護専門看護師
pp.348-353
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_348
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がん医療において情報支援がなぜ必要なのか
患者が医療情報を得ることがむずかしい時代は過去となり,現在は自分に必要な情報を調べ活用する時代となった.患者や家族が病気や治療に関する情報を得る機会は,医師など医療者からの説明や各種パンフレット,書籍,インターネットの利用などがあり,とくにインターネットは自分の欲しい情報をすぐに入手できる利便性がある.総務省の調査によると,2024年のインターネット接続端末の利用率はパソコン51.1%,スマートフォン74.4%(全年代)で,年々増加傾向にある1).近年のIT技術の発展はめざましく,知りたい情報を気軽に調べられる一方で,あふれる情報の中から必要な情報を得ることは簡単ではなくなった.インターネットで検索しても医療情報が多すぎて選べない,自分の症状に合った情報がわからない,信頼できる情報か判断できない,調べるほど不安になる……などの困りごとに直面したり,医療情報は専門用語も多く,理解するむずかしさもある.情報を理解し納得した意思決定を行うためには,情報にまつわる支援が必要な時代となった.

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