連載 がん薬物療法看護のWhat’s Trending! Past ☞ Current ☞ Future【35】
がん薬物療法を受ける患者の栄養管理
村上 富由子
1
,
井上 智恵
2
1公益社団法人日本看護協会神戸研修センター/がん薬物療法看護認定看護師
2島根大学医学部附属病院先端がん治療センター病棟/がん薬物療法看護認定看護師
pp.207-214
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_207
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がん薬物療法を受ける患者の栄養状態と対策
はじめに
医療現場における栄養管理の重要性は広く認知されている.がん診療の領域でも,がん患者の多くが低栄養状態を有していること,栄養状態により有害事象の発現率増加,生活の質(QOL)の低下,治療完遂性や予後への影響をもたらすことが示されており,がん対策推進基本計画の取り組むべき施策として栄養サポートチームとの協働による栄養指導・管理が挙げられている.
がん薬物療法に携わる看護師は,患者の栄養状態の変化に気づく機会が多く,管理栄養士などの専門家を含む医療チームと協働するために多くの役割がある.そこで,今回は前半でがん薬物療法を受ける患者の低栄養による影響と対策,後半ではがん薬物療法を受ける患者の栄養状態の改善に取り組んだ実際を述べる.

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