連載 知って安全! エビデンスに基づく抗がん薬の曝露対策と臨床実践 【3】
化学療法を受けた患者の皮膚に接触する際の曝露対策
小澤 桂子
1
Keiko OZAWA
1
1NTT東日本関東病院看護部/がん看護専門看護師
pp.631-633
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_631
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本連載では,「がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン 2019年版」1)(以下,2019年版ガイドライン)に掲載されているCQ(クリニカルクエスチョン)の中でも,とくに看護業務に関連するものについて取り上げ解説している.今回は,患者の皮膚への接触に関するCQについて述べる.
CQ15 HDを投与した患者の皮膚に接触する場合の曝露対策として,PPEの使用は推奨されるか
推奨:HDの排泄が予想される期間(特に投与後48時間以内)にある患者が大量に発汗している時に,清潔ケア時など皮膚に接触する場合は,PPEの使用を強く推奨する.
[日本がん看護学会,日本臨床腫瘍学会,日本臨床腫瘍薬学会編:がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン 2019年版,92頁,金原出版,2019より許諾を得て転載]
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