連載 外科医の私論
地方の癌診療はどうあるべきか―集中と選択
永野 浩昭
1
1山口大学消化器・腫瘍外科
pp.636
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_636
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2015年に大阪大学から山口大学に着任して都市部と地方の癌診療の格差に直面し,この10年間いろいろと考えてきた.その中で,第79回日本消化器外科学会総会(2024年)を会長として開催させていただいたときに,「地方の癌診療はどうあるべきか―理想を求めて」というタイトルのセッションを特別企画の一つとして取り上げた.本稿では,この地方の癌診療についての個人的な思いについて概説したい.
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