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特集 世界各国における外科医の教育と地位
1.米国における外科医の教育と地位―MD Anderson Cancer Centerの視点
Surgical training in the United States:perspectives from a surgeon at MD Anderson Cancer Center
生駒 成彦
1
N. Ikoma
1
1Department of Surgical Oncology, Division of Surgery, MD Anderson Cancer Center
キーワード:
米国外科医
,
腫瘍外科
,
外科研修
,
社会的地位
Keyword:
米国外科医
,
腫瘍外科
,
外科研修
,
社会的地位
pp.763-768
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_763
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米国では,臨床研修認定制度に基づいて医学部卒業後の外科研修医の数と研修の質が規定・担保されている.一般外科研修(5年)修了後に約85%が専門後期外科研修(2~3年)をとる.外科研修プログラムへのマッチング競争率は高く,研修は一般的に多忙である.研修後は専門と希望に応じた就職先を探すことになる.外科医の給与は専門や病院によって幅があるが,一般的に高い.同様に,外科医の働き方はさまざまで幅広く,多様な価値観に沿ったキャリアプランを描くことが可能で,外科医の職業満足度は高い傾向にある.筆者は米国で一般外科,腫瘍外科での研修の終了後,当院で膵胃外科のロボット手術を専門にして勤務している.臨床,研究,教育それぞれに充実感を感じられていることは外科医としてたいへん幸運である.本稿では外科医の教育と地位について,米国腫瘍外科医の観点からの検討を紹介する.
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