股関節疾患の治療 up-to-date
成人股関節変性疾患の治療 Femoroacetabular impingement Femoroacetabular impingementに対する鏡視下手術の経験
山本 泰宏
1
1一宮温泉病院 整形外科
キーワード:
関節鏡法
,
関節疾患
,
関節軟骨
,
股関節
,
疼痛
,
関節唇
Keyword:
Arthroscopy
,
Cartilage, Articular
,
Hip Joint
,
Joint Diseases
,
Pain
pp.105-108
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010197580
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Femoroacetabula impingement(FAI)に対する鏡視下手術の経験を報告した。対象は術後6ヵ月以上経過したFAI 14例14関節(癌性10例、女性4例、平均年齢42歳)で、インピンジメントのタイプはcam type:9関節、pincer type:1関節、combined type:4関節であった。手術手技は全身麻酔下に仰臥位で牽引手術台が使用され、standard 3法、non traction法とKhanduja、Villarの方法を組み合わせた5ポータル法で関節唇部分切除術とhead neck junctionの骨切除術が行なわれた。術後成績は良好で、術直後より股関節屈曲や内旋時の疼痛は消失または軽減し、術後6ヵ月時点では全例で疼痛は消失または著明に軽減していた。以上より、FAIに対する鏡視下手術は有効な手術手技と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010