発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2015186933
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[研究目的]本研究の目的は、化学療法施行中の患者がsexualityに関してどのような問題を抱え、それらの問題にどのように対処しているか、医療者にどのような支援を望んでいるのかを明らかにすることである。[研究方法]外来で化学療法施行中の100名(20~80代、男性29名、女性71名)を対象に自記式質問紙調査を施行した。[研究結果]65名(男性23名、女性42名)が回答し、約35%が化学療法開始後にsexualityに関連した身体的、精神的な変化を感じていた。sexualityに関連した変化への対処方法としては、パンフレットやインターネットからの情報収集、パートナーと話し合うなどの回答が多く、スキンシップを避け距離をとる等の消極的な対応も認められた。sexualityに関連した問題を医療スタッフに相談した患者はいなかった。医療者に希望する支援内容はパンフレット等による情報提供であった。[結論]化学療法に伴うsexualityの変化は、患者にとっては訴えにくいと考えられるが、十分な説明と支援を希望している患者が多くおり、看護師は医師や薬剤師と連携し支援を行っていくことが重要と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015