発行日 2007年5月20日
Published Date 2007/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2007200505
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頬部瘻孔・口蓋欠損を生じながら経口摂取を続けた緩和ケア病棟入院患者(70歳・男性)への看護を振り返った。患者は頬部瘻孔のため咀嚼が困難で嚥下障害ではあったが、「食べる」ことへ強い意欲をもっていた。看護者には入院当初、嚥下障害の認識が薄く、院内嚥下チームに対する相談も行わなかったが、患者の「食べたい」という思いの背景には、「癌を治す」「元気になって退院する」という希望が隠されていたのではないかと考えた。
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