発行日 2004年1月20日
Published Date 2004/1/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2004137511
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
癌性疼痛緩和ケアにおける疼痛管理の妨害因子に関して371名の看護師へアンケートを実施した.その結果,疼痛緩和の実施状況について「除痛の効果が不十分」と答えたのは40.9%,「疼痛アセスメントが不十分」と答えたのは56.3%に上った.また,看護師は癌性疼痛緩和の妨害因子として,医療者側の「知識不足」や「アセスメント能力の不足」「モルヒネ使用への躊躇」及び患者側の「痛みの訴えへの躊躇」を強く認識していた.とくに,「アセスメント能力の不足」については,経験年数が少ないほど妨害因子として強く認識していることがわかった.看護師は,モルヒネに対する誤った認識を是正するとともに,患者にも偏見や誤解のあることを踏まえて,チーム医療におけるコーディネーターとしての役割を果たしていく必要性が示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2004