非専門医にもできる! リウマチ・膠原病診断 日常診療で膠原病を疑う症候
皮疹
山本 雄一
1
1琉球大学 大学院医学研究科皮膚病態制御学
キーワード:
Behcet症候群
,
Raynaud病
,
Sjoegren症候群
,
強皮症-全身性
,
紅斑
,
エリテマトーデス-全身性
,
紫斑病-Schoenlein-Henoch
,
鑑別診断
,
蕁麻疹
,
凍瘡
,
皮膚潰瘍
,
発疹
,
口腔潰瘍
Keyword:
Behcet Syndrome
,
Diagnosis, Differential
,
Chilblains
,
Exanthema
,
Erythema
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Purpura, Schoenlein-Henoch
,
Scleroderma, Systemic
,
Raynaud Disease
,
Sjogren's Syndrome
,
Skin Ulcer
,
Urticaria
,
Oral Ulcer
pp.207-212
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017162608
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膠原病の皮膚病変は多彩であるが,多くの膠原病で診断上あるいは経過を観察するうえできわめて重要な情報をもっている.膠原病のなかで個々の疾患に特徴的にみられるのが特異的皮疹で,確定診断に重要である.一方,非特異的皮疹は特定の膠原病に限らずにいくつかの疾患に共通してみられるもので,早期診断のきっかけとして,また全身症状との関連において意義がある.膠原病の皮膚症状には疾患活動性に相関するものとしないものがあり,その区別が必要である.疾患活動性に相関する皮疹は,治療効果の判定にも有用であり,また各種検査値の変化に先立って再燃することも多く,治療強化の判断にも重要である.よって単に皮疹の有無のみならず,個々の皮疹の正確な解釈が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017