すべての内科医のためのHIV感染症-長期管理の時代に HIV感染症にまつわるFAQ
HIV感染者の日常生活指導
若林 義賢
1
,
奥川 周
1東京大学医学部附属病院 感染症内科
キーワード:
HIV Infection
,
食生活
,
性行動
,
旅行
,
CD4陽性T細胞
,
CD4リンパ球計数
,
生活習慣病
,
生活指導
Keyword:
Feeding Behavior
,
Sexual Behavior
,
Travel
,
CD4-Positive T-Lymphocytes
,
HIV Infections
,
CD4 Lymphocyte Count
pp.821-823
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016024555
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HIVの感染が判明した場合,多くの患者は免疫が抑制されるため今までの日常生活が送れないのではという不安をもつ場合が多い.今日ではHIV感染症は「死の病」でなく,抗HIV薬を複数組み合わせる治療(cART)を行うことで,今まで通りの日常生活が送れることを説明する必要がある.また,周囲の人間のHIV感染に対する偏見や誤解を解く必要がある.HIV感染症に関しては感染経路をはじめとして,誤解している点が多いため,どのような行為が感染に繋がり,どのような行為が問題ないかを説明する.また,HIV感染者自身の生活の質向上や長期予後改善のため,日常生活で注意すべき点についても説明する.
©Nankodo Co., Ltd., 2015