最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 場として終末期を支えるには
療養型病院
中川 翼
1
,
菅原 啓
,
平井 靖夫
,
桐生 眞由美
1定山渓病院
キーワード:
意思決定
,
ターミナルケア
,
チーム医療
,
現職教育
,
カンファレンス
,
療養病床
Keyword:
Decision Making
,
Inservice Training
,
Patient Care Team
,
Terminal Care
pp.1332-1335
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056519
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筆者は以前から,この世に生まれる際には個人の希望は通じないが,人生の最期が近づいた際には個人の希望が認められるのが自然な姿であると思っていた.その思いを当院の職員とともに時間をかけて共有するように努めて今日にいたっている.この間の当院の取り組みを記した.幹部職員の役職者研修,各病棟でのターミナルケアカンファレンス,死亡後カンファレンス,「終末期意思確認用紙」の使用等けっして容易な道ではなかったが,この16年間の取り組みは日本の慢性期医療における先進的な取り組みであったと思っている.今後は地域全体を療養病床として捉え,福祉施設への医療的支援,在宅医療の後方病院としての支援も合わせて行っていきたい.
©Nankodo Co., Ltd., 2013