白血病診療essentials 日常臨床に必要な最新の診断と治療
白血病治療の最前線 慢性骨髄性白血病に対する標準治療
田内 哲三
1
,
大屋敷 一馬
1東京医科大学 血液内科
キーワード:
白血病-BCR-ABL陽性慢性骨髄性
,
寛解導入
,
治療成績
,
Imatinib
Keyword:
Imatinib Mesylate
,
Remission Induction
,
Leukemia, Myelogenous, Chronic, BCR-ABL Positive
,
Treatment Outcome
pp.261-264
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010289033
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
初発の慢性期慢性骨髄性白血病(CML)に対して推奨される初回治療を決定する目的で施行されたIRIS試験の結果から、imatinib 400mg/dayの連日経口投与が初発慢性期CML症例に対して推奨される治療法となった。European Leukemia Netでは、IRIS試験での結果を受けて、imatinib 400mg/dayによる治療開始後のある特定時期における治療効果や治療前のリスク、遺伝子変異の有無などを考慮してFig.1に示す効果判定基準を提案し、これに基づいて適切な治療法を選択していくことの重要性を打ち出した。本稿ではoptimal response、suboptimal response、failureにおける治療選択について解説する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010