腫瘍内科診療データファイル
疾患からみる各種癌の診断・治療 血液 慢性リンパ球性白血病
公平 誠
1
,
畠 清彦
1癌研究会有明病院 化学療法科
キーワード:
Cyclophosphamide
,
Prednisolone
,
Vincristine
,
腫瘍多剤併用療法
,
白血病-慢性B細胞性
,
造血幹細胞移植
,
Fludarabine
,
Alemtuzumab
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cyclophosphamide
,
Prednisolone
,
Vincristine
,
Leukemia, Lymphocytic, Chronic, B-Cell
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Fludarabine
pp.1306-1312
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061426
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小リンパ球リンパ腫/慢性リンパ球性白血病(SLL/CLL)は、本邦での患者数は少ないが、治癒を目指すことが困難な難治性疾患である。SLL/CLLの分子生物学的な予後因子の解明が進んでおり、治療反応性との関連も指摘されている。プリンアナログであるfludarabineはSLL/CLL治療の第一選択として考えられており、アルキル化薬やモノクローナル抗体との併用にて有効性を得ている。alemtuzumabは、CD52に対するキメラ型ヒト化モノクローナル抗体であり、本邦での保険適用はないが、SLL/CLLに対する新規薬剤として期待されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007