発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006268942
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輸液の「対象者」「薬剤」「用量」「時刻(タイミング)」「投与方法」のいずれの誤りも,薬剤や患者の状態によって重大な影響を及ぼす可能性がある.重大な医療過誤を発生させないためには,とくに危険薬についての理解と対策が重要である.ミスを減少させるためには,輸液の準備や実施が指示どおりかを確認する機能とともに,輸液計画が指示に正しく表現されたかを確認する機能が必要である.ミスを誘発しない環境や手順は,個人の注意だけでなく,病院内職員の共通理解と実行により確実性を増す.注射や輸液に関する標準的なルールを作成し,病院全体で実行されることが重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006