発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127531
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高頻度で多彩な病像を呈し,糖尿病患者のQOL低下に密接に関与する糖尿病神経障害の治療にあたっては,病態と病像を的確に理解,判断する必要がある.とくに,脊椎症性根症や手根管症候群の合併の頻度は高く,これらに基づく症状でないことを確認すべきである.一方,本症は自覚症状もなく進展することも多いので,ベッドサイドでの神経学的検査,とくにアキレス腱反射の手技に熟達する必要がある.治療にあたっては血糖コントロールが一義的に重要で,ほとんどの場合,本質的治療薬の投与の対象となるが,その効果の判定には自覚症状のみならず,機能検査も含めて評価する必要があるので年余を要する
©Nankodo Co., Ltd., 2006