発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002075483
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PIVKA-IIは肝細胞癌に対する特異性は極めて高いものの,感度の低さ,特に小肝細胞癌での陽性率が低いことが課題であった.しかしながら,高感度PIVKA-IIの導入により,早期診断上の有用性が向上した.肝硬変や進行した慢性肝炎(F3ステージ)では少なくとも1~2ヵ月ごと,特に超ハイリスク群においては1ヵ月ごとに,またその他の慢性肝炎でもステージを加味して2~4ヵ月ごとの定期的な測定が望ましい.しかもAFPやAFP-L3分画とは相補的な関係にあるため,それらも含めた3種の腫瘍マーカーの値とその推移を,各種画像診断と常に対比して評価することが,肝癌の早期診断につながるものと期待される
©Nankodo Co., Ltd., 2001