発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002058080
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62歳女.主として臨床経過からcarvedilolにより発症したと考えられる急性薬剤性血小板減少性紫斑病の1例であり,骨髄での巨核球の増生を認めたことやPA IgGが高値であったことなどから免疫学的機序による血小板破壊の亢進が推定された.carvedilol,パブロンSのリンパ球刺激試験および皮膚貼付試験はいずれも陰性であったが,入院児に血小板減少のみならず,全身倦怠感等の自覚症状や肝障害も伴っていたこと,下口唇にも出血斑とくに血腫を認めたこと,発病時carvedilolのみを内服しており,服用中止で速やかに血小板減少性紫斑病が疑われた.prednisoloneで速やかに回復した
©Nankodo Co., Ltd., 2001