問題点の検討
整形外科における医療の不確実性の説明
山崎 隆志
1
,
小久保 吉恭
,
原 慶宏
,
守重 昌彦
,
早川 恵司
,
望月 義人
1武蔵野赤十字病院 整形外科
キーワード:
質問紙法
,
インフォームドコンセント
,
関節可動域
,
筋骨格系疾患
,
術後合併症
,
整形外科
,
転倒・転落
,
疼痛
,
理解
Keyword:
Accidental Falls
,
Informed Consent
,
Musculoskeletal Diseases
,
Pain
,
Postoperative Complications
,
Surveys and Questionnaires
,
Range of Motion, Articular
,
Orthopedic Procedures
,
Comprehension
pp.1261-1265
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015042182
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整形外科の外来での手術内容説明時に、小松秀樹氏の原文を参考に作成した「医療の不確実性について」を用いて各担当医がインフォームド・コンセントを行い、患者の反応を入院前の看護面談時にアンケート調査した。予定手術101例(男46例、女50例、不明5例、平均65.9歳)より回答が得られた。不確実性の説明の理解度は、「理解かつ同意」86例、「理解かつ不同意」8例、「理解不能」4例、その他3例(理解かつ同意と不同意の中間)であった。説明の必要性は「必要」89例、「不要」2例、「どちらでもない」10例であった。手術への安心度は「安心した」56例、「不安になった」13例、「どちらでもない」31例、その他1例(安心と不安の中間)であった。説明医師の経験年数、手術手技、患者の年齢・性別と理解度、必要性、安心度との関連について検討したが、有意差は認めなかった。
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