消化器癌に対するneo-adjuvant therapyの最新情報
進行胆管癌に対するneo-adjuvant therapy
水間 正道
1
,
中川 圭
,
吉田 寛
,
元井 冬彦
,
内藤 剛
,
片寄 友
,
海野 倫明
1東北大学 消化器外科学
キーワード:
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
第I相試験
,
ネオアジュバント療法
,
Gemcitabine
,
放射線化学療法
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Clinical Trials, Phase I as Topic
,
Cholangiocarcinoma
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
,
Gemcitabine
pp.962-965
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012364671
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胆管癌に対する術前治療の報告はきわめて少なく、本邦においては当教室からの報告がほとんどである。当教室ではgemcitabineと放射線体外照射を併用した術前化学放射線療法に関する第I相試験を行い、その安全性が許容できることを確認し、gemcitabineの推奨用量を600mg/m2に決定した。現在第II相試験を施行中であるが、これまで術前治療が奏効する症例も経験している。最近、米国から肝門部胆管癌に対して肝移植を前提とした術前化学放射線療法が有効であるとする多施設後ろ向き研究の報告がなされ、胆管癌に対する術前治療の有用性が示唆されているが、いまだ術前治療は確立されたものではなく、臨床研究として行われるべき治療法である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012