乳癌を究める
治療 乳房再建術(I) 皮膚拡張器を用いた一次再建を中心に
野村 紘史
1
,
朝戸 裕貴
,
加地 展之
,
梅川 浩平
,
沖 正直
,
渡邉 未来子
,
上野 紫穂
,
渡邉 武夫
1敬愛会中頭病院 形成外科
キーワード:
乳房形成術
,
乳房腫瘍
,
分類
,
乳房インプラント
,
穿通枝皮弁
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Classification
,
Mammaplasty
,
Breast Implants
,
Perforator Flap
pp.734-739
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012270905
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乳房切除と同時に乳房再建に着手する一次再建は、患者の喪失感、手術負担を軽減する魅力的な治療である。一方で乳癌治療と乳房再建が同時進行であるため、乳房皮弁の損傷が大きい、病理結果や術後照射などが判明する前に再建法を決定する、患者の心理状態が不安定であるなど複数の問題点を有する。これらの問題点を軽減する皮膚拡張器を併用した一次二期再建を中心に、一次再建の各種術式、術後管理、利点、問題点などを解説する。治療プランの決定においては、乳腺外科と形成外科が密な連携をとることが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012