Surgical site infection(SSI)と創傷治癒
創傷治癒 外傷に対する湿潤療法
武内 有城
1
,
井口 光孝
,
園 真廉
1名古屋記念病院 創傷治療センター
キーワード:
治療的洗浄
,
創傷と損傷
,
創傷治癒
,
治療成績
,
創傷被覆材
Keyword:
Therapeutic Irrigation
,
Wound Healing
,
Wounds and Injuries
,
Treatment Outcome
pp.301-306
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008126302
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当院では2003年7月より外傷に湿潤療法を導入し、2006年4月からは創傷治療センターとして感染創、熱傷にも適用している。当院での湿潤療法施行症例1,457例(外傷1,240例、感染創69例、動物咬創78例、その他70例)のうち、合併症は1.7%で、感染のない外傷の感染合併率は1.4%と少なく、感染創でも感染の増悪は認めなかった。外傷の治療において、感染や縫合の有無にかかわらず湿潤療法は安全で有効であり、標準治療となりえるものと思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008