【消化器疾患に対するクリニカルパスの評価】 消化器疾患のクリニカルパス 経緯と展望の概説

クリニカルパス(パス)は,質の高い安全な医療を求める社会的要求などを背景に近年急速に普及し,我が国の医療にとって必要不可欠のツールとなった.パスの運用は医療の質改善のための継続的な活動といえる.パス運用の中で,医師は自らの診療技術を向上させる努力,手術前後の管理に習熟する努力,他の医療スタッフと協調する努力,そしてそれらを総合して患者に満足してもらえる努力を継続することを求められている.そこで,これらを踏まえて,パスの現在までの経緯と今後の展望について概説した