発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002131498
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44歳女.血尿精査のスクリーニングとして行われた腹部超音波検査で偶然膵腫瘤を発見され,CTや血管造影の所見から非機能性膵内分泌腫瘍と診断し手術を施行した.開腹すると,腫瘍が膵尾部腹側より壁外性に発生しているのが認められた.術中病理診断で悪性の可能性は低いと判断されたため手術は腫瘤の核出にとどめた.切除標本の病理組織像から病変の主体は良性と考えられたが,一部被膜への浸潤を疑わせる所見や,僅かながら認められる細胞分裂像からlow grade malignancyとして扱った方がよいと思われた.術後11ヵ月の現在再発は認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2001