発行日 2014年5月25日
Published Date 2014/5/25
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ダイアライザ内残血量の客観的評価方法について検討した。透析中に起こるダイアライザの凝固に伴うAチャンバ内圧の上昇に着目し、Aチャンバ内圧の変化から残血量を数値化することを試みた。一定のポンプ流量で圧測定をしたところ、閉塞率が上がるごとに直線的にAチャンバ内圧が上昇した。また、ポンプ流量を上げていくと、閉塞率上昇に伴うAチャンバ内圧の上昇する傾きが増加した。特にポンプ流量を400mL/minとした場合、圧の上昇は閉塞率12.5%で3mmHg、25%で14mmHg、37.5%で22mmHg、50%で36mmHgとほぼ直線的に上昇した。ポンプ流量400mL/minのときのAチャンバ内圧を測定することで、その圧の値から実際の閉塞率を計測することが可能であった。
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