特集 エンドソームの多彩な機能:細胞内分子輸送の新ルートマップ公開
PIPs脱リン酸化酵素が制御するマクロピノソームの形成機構
前川 大志
1
1カナダ
1Keenan Research Centre for Biomedical Science
キーワード:
Phosphatidylinositols
,
Phosphoprotein Phosphatases
,
飲作用
,
偽足
,
樹状細胞
,
腫瘍
,
Caenorhabditis elegans
,
ウイルス侵入
,
細胞内寄生
,
小胞
,
脱リン酸化
Keyword:
Dendritic Cells
,
Neoplasms
,
Pseudopodia
,
Phosphoprotein Phosphatases
,
Pinocytosis
,
Phosphatidylinositols
,
Caenorhabditis elegans
,
Virus Internalization
pp.161-167
発行日 2015年1月22日
Published Date 2015/1/22
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マクロピノサイトーシスは細胞膜のダイナミックな形態変化を伴い,細胞外液を取り込み,巨大な小胞(マクロピノソーム)を形成するエンドサイトーシスの一種である.これまで,マクロピノサイトーシスは非特異的な液相の取り込み機構として考えられてきたため,その生理学的意義と詳細な分子基盤は他のエンドサイトーシスに比べ,解明が遅れている.本稿では,近年明らかにされてきたマクロピノサイトーシスの生理学的意義と,線虫のエンドサイトーシスin vivo アッセイ系(CUPアッセイ)を利用して筆者らが最近明らかにした,PIPs脱リン酸化酵素群が制御するマクロピノサイトーシスの新しい分子機構について紹介する.
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