特集 原因不明の間質性肺炎
分類不能特発性間質性肺炎の概念と画像診断
藤本 公則
1
1久留米大学 医学部放射線医学講座
キーワード:
鑑別診断
,
生検
,
分類
,
アルゴリズム
,
肺炎-特発性間質性
,
肺線維症-特発性
,
胸部CT
,
肺炎-器質化
Keyword:
Algorithms
,
Biopsy
,
Classification
,
Diagnosis, Differential
,
Idiopathic Interstitial Pneumonias
,
Idiopathic Pulmonary Fibrosis
pp.565-575
発行日 2017年4月25日
Published Date 2017/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2017209109
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2013年の特発性間質性肺炎の米国・欧州国際合意分類改訂において,臨床医・画像診断医・病理医などによる集学的議論( MDD)を経ても最終診断に至らない,既存の分類に入れられないような症例に対して“分類不能”のカテゴリーが提案され,分類不能特発性間質性肺炎がより認知されるようになった.分類不能の原因として, 1)検討に値する臨床・画像・病理所見が十分に得られない, 2)臨床・画像・病理所見が一致しない場合が挙げられる.本稿では,分類不能特発性間質性肺炎がどのような画像所見を呈するか,幾つかの例を挙げて解説する.分類できない症例の管理は,経時的変化による“疾患の振る舞い分類”によって評価されることが重要である.
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