特集 唾液腺・甲状腺をきわめる
甲状腺・副甲状腺のCT・MRI ―温故知新,さらに新しきを知る―
内匠 浩二
1
,
長野 広明
1
,
吉浦 敬
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科放射線診断治療学分野
キーワード:
甲状腺腫瘍
,
副甲状腺腫瘍
,
dual-energy CT(DECT)
,
MRI
Keyword:
甲状腺腫瘍
,
副甲状腺腫瘍
,
dual-energy CT(DECT)
,
MRI
pp.547-555
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000004546
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● 甲状腺腫瘍に対するCT・MRIの基本的な役割は,腺外へ浸潤する病変の広がり診断や,気管・食道・血管などの周囲臓器診断,リンパ節転移の有無を評価することであるが,偶発的に発見された甲状腺結節を適切に超音波検査へ誘導することも重要である.
● dual-energy CT(DECT)から得られるヨード密度値は,甲状腺結節の良悪性鑑別やリンパ節診断における診断能向上への応用が期待されている.
● MRIを用いたADC値やT1値などの定量的評価法は,診断能を向上する可能性を秘めているが,適切な撮像には磁化率アーチファクトへの対応も必要である.
● DECTを用いた低keV仮想単色X線画像は副甲状腺病変の同定に有用である.
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