読影レポート Lesson
肝胆膵脾編「 肝腫瘤」
市川 新太郎
1
,
五島 聡
1
1浜松医科大学放射線診断学講座
pp.690-693
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002814
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肝腫瘤精査目的のCT,MRIでは,ダイナミック・スタディが必須である.造影剤を急速静注した後に複数回撮影することにより,腫瘤の血流動態を評価可能であり,病変の存在診断や質的診断に有用である.CTを例に代表的な撮影法を解説すると,単純CTを撮影した後に600mgI/kgのヨード造影剤を30秒間注入し,注入開始から40秒後(動脈相),70秒後(門脈相),180秒後(遅延相)に撮影する.ボーラストラッキングや生食後押しを使用する場合もある.適切な動脈相を撮影することが最も重要である(▶MEMO 1,図1).
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