特集 頭部単純CTこと始め-次のステップまでつなげよう-
第Ⅰ章 頭部単純CT―総論 1 頭部単純CT読影のために知っておくべき技術
村山 和宏
1
,
大野 良治
1,2
,
外山 宏
2
1藤田医科大学医学部先端画像診断共同研究講座
2藤田医科大学医学部放射線医学
キーワード:
CT値
,
急性期脳梗塞
,
急性硬膜外血腫
Keyword:
CT値
,
急性期脳梗塞
,
急性硬膜外血腫
pp.A12-A23
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002491
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● CT 値に影響を及ぼす要素としては,管電圧と管電流,部分容積効果,分解能,被ばく線量などがある.管電圧と管電流は,画像ノイズと組織間コントラストに影響を及ぼす重要な因子である.
● CT 装置における被ばく線量の指標として,computed tomography dose index(CTDI)とdose length product(DLP)が用いられる.
● 頭部単純CT では目的に応じてウインドウ条件を変更して読影する.脳実質を評価する際にはウインドウ条件を狭く,骨折の評価にはウインドウ条件を広く設定する.
● dual energy CT(DECT)では,物質密度,仮想単色X 線画像,実効原子番号,電子密度などの解析が可能である.ヨードマップは,血管内治療後における脳出血と造影剤貯留の鑑別に有用である.仮想単純CT では,血管造影後などで造影剤がすでに使用されている場合でも単純CT としての情報が得られる.
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