特集 診療科と連携して……エキスパートが学んだこと,そして伝えたいこと
序説
松木 充
1
1自治医科大学とちぎ子ども医療センター小児画像診断部
pp.673-673
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002330
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1990年代に入って自己完結医療を目指す医療機関や診療科が注目されていたが,その後,医療技術の進歩,専門性の向上により,医療連携が重要視されるようになってきた.同時に超音波検査やCT,MRI,PETの技術の革新によって画像診断は日常臨床に欠かせないものとなり,そのウエイトはますます大きいものとなっている.その潮流の中で,「画像診断医は,診療科とうまく連携しているのだろうか?」という疑問がふと頭を過った.一方通行の診断をしていないだろうか? もちろん,自分の診断レポートと臨床診断,病理診断と照らし合わせることやradiology pathology correlationを行うことは,画像診断医にとって重要な仕事のひとつである.しかし,それだけで満足してよいのか? せっかく培った知識で診断したにもかかわらず,診療科のニーズにマッチしていなかったら….
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