CASE OF THE MONTH
The Key to Case of July
神谷 正喜
1
,
小林 大河
1
,
伊東 克能
1
1山口大学大学院医学系研究科放射線医学分野
キーワード:
過敏性肺炎
,
夏型過敏性肺炎
,
特発性肺線維症(IPF)
,
非特異性間質性肺炎(NSIP)
Keyword:
過敏性肺炎
,
夏型過敏性肺炎
,
特発性肺線維症(IPF)
,
非特異性間質性肺炎(NSIP)
pp.1082-1084
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000000665
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50歳台,男性.主訴:呼吸困難感. 現病歴:約2か月半前に仕事の都合で当地に転居.約1か月前より労作時呼吸困難が出現,増強したため,約2週間前に前医を受診.COPDとの診断にて加療されるも,症状は増悪傾向であった.前医を再診したところ,SpO2 90%未満と低酸素血症がみられたため,当院紹介入院となった. 既往歴:30歳台,急性肺炎.職業:化学プラントの設計・建設,粉塵曝露の可能性あり. 生活歴:喫煙30本/日(1か月前より禁煙),そのほか住居環境など含め特記すべき事項なし.薬歴:前医よりテオフィリン徐放錠,ツロブテロール経皮吸収型テープ,フルチカゾンプロピオン酸エステル+ホルモテロールフマル酸塩水和物吸入剤,チオトロピウム臭化物水和物吸入剤(それ以前は特になし). 身体所見:体温36.2℃,血圧112/75 mmHg,脈拍98/minリズム整,呼吸数24/min,SpO2 89%(room air),両下肺野背側でfine crackles聴取,そのほか特記すべき所見なし. 主な血液生化学所見:Hb 16.3g/dl,白血球 7050/μl(好中球82.1%,リンパ球15.0%,好酸球0.7%),CRP 4.96mg/dl,LDH 770U/l,KL-6 4722U/ml. 当院紹介時に撮影された胸部単純X線写真(図1)および胸部HRCT(図2)を示す.最も考えられる診断は何か?
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